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急いでそいつの下(もと)へ向かう。そいつの隣りには1つの椅子があり、そいつがそれに座れと目で促した。
「ありがとう、椿(ツバキ)」
とりあえず礼を言うと、椿は相変わらずのニコニコ顔のまま椅子に座り直す。うわあ内股ニーソ。
おいこら椿……スカート短ぇんだよ阿呆。
「どういたしましてー。まったく……どうせ教室で寝てたんでしょ?」
はい、寝てました。爆睡、安眠でした。
「別に、寝てたわけじゃない」
「うそつけ」
「……寝てましたはい」
結局負けてしまう。ガン見とかまじやめて。何故かはよく分からないけど、椿には勝てない気がするのが痛い。というよりいつも勝てないのだが。
その……喧嘩とかじゃなくて……なんていいますか……うん。
べっ!別に椿が好きなんじゃないからね!という考えを想像した後、まぁ花の椿とシャンプーの椿は好きだがなとあの甘い香りを思い出す。
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