43人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんなさい…!」
俺に1人の女の子がぶつかった。
「あ、悪い。」
あの子は確か……
かなり浮気してるって噂になってた子。
「彩乃、あの子嫌い。」
「なんで?」
俺は聞いた。
でも大した理由なんてないんだろう。
彩は俺と絡んでる女の子は大抵嫌いだから。
「最近、どうした?」
それは付き合って何ヶ月かしたある日のことだった。
彩の様子がおかしい。
ぼっとしてたり、何かに夢中になってたり…
「彩乃…好きな人が出来たの。」
……別れたいってことだった。
俺は引き止められなかった。
嫌われたくなかったから。
…彩が好きになる奴なんだから、きっとすごい奴に違いない。
俺に勝ち目はない…
引き下がるしかなかった。
大好きな彩の手を離すしかなかった…
最初のコメントを投稿しよう！