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“触らないで”
“聞くことなんてない”
架耶の言葉に悲しくなった。
無性に腹がたった。
…何やってんだ俺。
被害者ぶるなよ…悪いのは俺じゃねぇかよ……
俺の考えは愚かだった。
好きな人の為に他の人傷つけるなんてな…
……そいつ…架耶のこと好きになっちゃうなんてな。
きっと、いまさら好きなんて言っても架耶は許してくれはしない。
てか、“好き”
なんて言えるはずない。
俺は架耶の家の前にいた。
「……何やってんだ。」
雨の中を傘をささずに俺は歩きだした。
架耶の家の前まで来て俺は何もせずに一人で家に帰った。
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