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深い闇に包まれた住宅街を抜けて、閑散とした道へ入る。
立川は車を停め、その後ろから三人は歩きだす。
「ここが現場だよ。」
道幅が狭く、ほとんど人の気配を感じさせないような道。だが今は鑑識やらがちらほらいて調べている。
警察手帳を見せ、立川達は辺りを見渡す。
「我々はもうすぐ退散しますので、よろしくお願いします。」
鑑識の一人が立川に言う。
「……立川警部、胡桃が倒れていたのはこの辺りですか?」
頼人は電柱の下に貼られたテープを指しながら言う。
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