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「私、貴方が演奏している所を何度もテレビで見たわ。中学生でこんなに素晴らしい音を出せる人がいるだなんて……」
「私……もうサックスは吹けません。」
「どうしてっ?」
「吹きたくないからです。」
胡桃は女子生徒の話を聞かずにはっきりと言った。
「胡桃……」
ひとみは心配そうに胡桃の姿を見つめる。
「なあ、高橋ちゃんどうしたんだ。」
弘行と頼人がひとみに近づく。
事情を知っている頼人は複雑そうに胡桃を見ていた。
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