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「っひとみ?」
ひとみが大声を出したため、弘行は驚いて横を見る。
頼人も目を見開く。ひとみが頼人に対して怒鳴ることなんて今までに無かったからだ。
「な……中井?」
「なんで自分一人のせいとか思ってるのよ。
私なんか……菊地君の何十倍も後悔してるんだから!もっと厳しく止めてたら、一緒に行くって言ってたら……。出て来るのは後悔の言葉ばかりよ。」
ひとみは拳を握りしめながら、大粒の涙を流す。
「でも泣いてたって何も変わらないからっ。
私だって胡桃の仇をとりたい!犯人探したいっ。」
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