夜の捜査

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頼人は二人を交互に見た。 涙を拭きながら決意を固めているひとみ。それを見つめながら、頼人に視線を送る弘行。 ああ……俺馬鹿だったな。 自分のせい。そればかり考えてた。でもそれは……二人にとっても同じだったのだ。 「……悪い。俺、焦ってた。思いはお前らも同じなんだよな。」 「ああ。頼人は高橋ちゃんの事になると周りが見えなくなるもんな。」 「……」 何も言えなかった。 事実だったから…… 「だから、お前をサポートする奴が必要だろ?」 「弘行……」 弘行は片目をつぶって言う。 「さ、一人より二人、二人より三人!行こうぜ頼人。」 弘行とひとみは立川に近づいて、頼人を見る。探偵は小さく微笑して再び歩き始めた。
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