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運動なんかくそくらえだ。
インドア派の私は意味も無く毒づいた。
とりあえず……喉が渇いたな。
「喉渇いたっす」
ガス男も同じ気持ちだったようだ。
「うちで何か飲む?」
苦しみを共にした事で、ガス男に対して友情めいた感情が芽生えていた私は、抵抗なく誘った。
「ありがたいっす!ごちそうになるっす」
「カルピスでも振るまうよ!」
「水道水じゃなくてミネラルウォーターで薄めてほしいっす」
「贅沢言うな!お前には雨水がお似合いだよ!」
「あはは!お姉ちゃん、むしろ雨水のみでいいんじゃない?」
「あははー!そりゃないっすよー」
何だか愉快な気持ちになったので、私たち3人は肩を組んで、でたらめな歌を歌いながら中村家に入った。
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