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(ああするしか無かった…のかな…?)
少女は森の中でぼんやりと考えていた。
――嫌…、嫌…。
――もう、全部、嫌。
――なんで私だけ!
――どうしてっ!? こんな思いしなきゃいけないの…!?
――もう、嫌……!
――嫌…もう…。
(そう…だから私は…逃げた……嫌な、事から)
「やあ、こんにちは。いや、こんばんはかな?」
でも、それは。
「何がそんなに嫌だったんだい?」
予想とは、まったく掛け離れた…。
「まあ、いいや。ようこそ地獄へ」
どこかへと逃げてしまったようで。
「混乱してるみたいだね。追々説明するよ、罪人さん」
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