それぞれ

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説明をする相手が三人になり、幾分話しやすくなったフーギーシードは早々に説明を始める事にした。 「最初に確認するけど、君達は自殺したんだよね? それも集団自殺」 ぐっ、と三人に、驚き混じりの緊張が走った。 「…なんで、知ってるんですか?」 口を開いたのはシホだ。どこか苦し気な口調で、遥か頭上にある巨人を睨み付ける。 (てっきり、カトウが口を挟むと思ったんだけど…) 考えを顔に出さないまま、フーギーシードは続ける。 「ここはさっき言った通り地獄。自殺という罪を犯した者達が堕ちる自殺者の森さ」 ――――――――――――――
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