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(地獄…死んだ…か。まあ地獄に来たのはいいとして、コイツは…地獄の巨人?)
少女の関心は、目の前の巨人に集まっていた。
「あなたは…名前は判ったけどあなたは誰?」
危うく、あなたは何? と訊きそうになった。言葉は選ばなくてはならない。
例え死んでいても、目の前の巨人は怖い。
「僕はこの森の住人、そしてこの地獄の管理人さ」
どこか得意げな巨人と、
「へー…」
感心した様子の少女。
二人は、出会うべくして出会ったのか。
それとも――。
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