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二人は結婚を約束した中であった。
そして夕暮れ山の中の木葉が落ちている道で、今まで見たこともないような夕焼けを見ていた。
「綺麗だなぁ…」
未来の夫となる雅史がポツリと呟いた。
私はただ無言で頷く…。
「いや、美菜と見ているからこんなにも綺麗なのかな…?」
雅史はニコリと私に微笑みかけた。
私も自然と笑顔が溢れた。
「うん、二人でいるから綺麗なんだよ…。
そういえば、こんなにゆっくり夕日を見たことなかったなぁ…」
今度は雅史が頷いた。
山の中、しばらくすると鹿の家族が出てきた。
父親の鹿と母親の鹿の間に挟まれていたのは…
小さな小さな子供だった。
突然のサプライズに私と雅史は驚きながらもほほえんでいると…
鹿はこっちを向いて…
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