3章

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烏丸千代は公平と幼稚園で一緒だった。 その頃から千代は背が高く足も速かった。 頭抜けた存在だったのだ。 幼い公平はいつも彼女をまぶしそうに眺めていた。 押し入れから引っ張り出してきたアルバムには、千代が一緒の写真が一枚だけある。 「変ってないなァ。」 あの頃から千代は可愛くて素敵だったと公平は思った。
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