あるカップルの物語

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あるカップルの物語

あるところに4年間付き合っている とても仲の良いカップルが居ました 『今日こそはプロポーズしよう』 そう心に決め、彼女と食事をしていた時 急に彼氏が倒れました 実はこの彼氏は とても心臓が弱かったのです もちろん力仕事も 少しの距離を走る事も 友達とのケンカすらも 恋愛でさえも 彼氏にとっては死を近付けるものでしか 無かったのでした。 そしてもう長くないと言うのでした 医師からその話を聞いた時 彼女は彼氏から 身を退こうとしました しかし彼氏は 『お願いだから離れないで』 その一点張りでした。 彼女が『私のせいで‥』と 自分を何回も責めました しかし彼氏は 態度を少しも変える事無く明るく 周りのみんなに接しました 彼氏はきっと 自分の病気に気付いている筈なのに 本当はまた良くなるのでは無いか そうみんなが思いかけていました ―‥一週間後 急な発作で彼氏は 亡くなってしまいました 24歳でした 誰かを攻める事も出来ない 彼女は彼の死からというもの 部屋に引きこもり 常に泣いていて 死を考えてばかりいました その時彼氏の母親から 荷物が届きました 封を開けてみると ノートのようなものが 入っていました。 中身を見てみると 日記のようでした。 その中身はあの明るかった 彼氏とは非対称的に 死にたくない 自分は一人だ など暗い内容のものばかりでした しかし彼女は 一向に日記を読むのを 辞めようとはしませんでした そして最後のページ 日付を見ると彼氏が亡くなる 1時間前に書いたものでした その内容の読み彼女はすぐ外へ出て こう叫びました 『あなたを好きになって良かった』 そして彼氏の日記の最後のページには こう書かれていたのでした
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