序章

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この世のありとあらゆる存在は、例外なく固有の世界を持っている。 生物も無生物も、たとえ実体のない概念であっても。 しかも一つの存在が複数の世界を持っていても不思議ではない。 世の中や世間と呼ばれるそれの中には数多の『世界』が詰め込まれている。 時に絡み合い、時に交錯しながら。 そんな『世界』の群れの中、帝王星という惑星があった。 その上にある十数個の国の一つに旭民主太平国があった。 大陸民族と海洋民族が共存し、互いに交じりあったこの島には、もう一つの民族がある。 超常の力を持つとの伝説がある彼らだが、その末裔は現代においても細々と生き残っていた…
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