手がかり

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響子は、相変わらず軽い食事をゆっくり食べ、3分の2は残した。 その後、デキャンタのワインをグラスに注ぐと、PCを開いた。 響子 (さてと…) 響子は、クロスに軽くキスをすると、PCに向かって作業を始めた。 響子 (このセキュリティ機能、かなり古い…) 響子は、苦笑いをしながら、作業を続けた。 目的は、迷宮入り事件のデータベースへの侵入。 所謂、ハッキングだ。 響子は、ミラノで1番大きな警察署のコンピューターにハッキングしたが、意外と簡単だった。 事件の年月は、カフェのマスターから聞いて或る。 迷宮入り事件のデータベースも、セキュリティ機能は古く、割と直ぐに侵入出来た。 後は、目的の事件詳細を探すだけ… だが、これも簡単に見付かり、響子は事件の詳細内容を、じっくりと見た。 だが、文章が進むに連れカーソルを押す手が、遅くなっていった。 響子 (酷い…) 少しして、事件の概要を大体把握すると、急に気持ち悪くなり、嘔吐してしまった。 響子は、顔を洗うと再びPCを見つめ、重要事項をメモすると、ハッキングを止めPCを閉じた。 響子 (私ったら、とんだ勘違いだった…目的は…) (何にせよ、明日だなぁ) 少し経ってから、響子は眠りに就いた。 智子 (ありがとう…)
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