プロローグ

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…1ヶ月後… 恒例の終礼が終わり、里緒はロッカールームで着替えていた。 「ねぇ、里緒ちゃん…」 里緒が仲良くしている女の子が、話し掛けてくる。 里緒 「ん?萌(もえ)ちゃん、何?」 萌子(もえこ) 「さっきママが言ってた事、本当なの?」 里緒 「何の話?」 萌子 「明日から、休む話」 里緒 「本当だよ」 萌子 「そっかぁ…まぁ、来月は暇だもんね」 里緒 「まぁね…」 萌子 「でも、そんなに長く休んで大丈夫?」 里緒 「何が?」 萌子 「お客」 里緒 「あぁ…顧客には連絡してあるし…万が一、指名変わっても取り戻すよ」 萌子 「流石~」 萌子とのやり取りと、同じ様なやり取りをママとした事を思い出し、里緒は少し笑った。 萌子 「何処か、旅行にでも行くの?」 里緒 「うん、イタリア」 萌子 「いいなぁ」 里緒 「お土産、買ってくるね」 萌子 「ありがとう」 着替えを済ませた里緒は、ママと少し話した後、帰宅した。
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