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里緒は、帰宅した後シャワーを浴びてから、旅行支度の確認をした。
と、言っても荷物は少ない。
里緒は、いつも荷物は少なめで旅行へ行く。
足りない物が有れば、現地で調達すればいい…
と言うのが、里緒のスタイルだ。
今回も、小さめのトランクとショルダーバッグ…
と言う内容だった。
里緒はふと、パスポートに目を落とし苦笑した。
里緒
「我ながら酷い写真…」
「それに…汚い字…」
里緒は、パスポートを取得する時に、何度もサインを書き直したが…
結局、いまいち納得出来ないサインになってしまったのだ。
里緒
「ま、元々字は下手だから、仕方ないか…」
里緒は、パスポートに書かれたサインを見て溜め息を吐いた。
『橘 響子(たちばな きょうこ)』
里緒の本名だ。
『里緒』
は、所謂源氏名。
響子
「だいたい、画数が多過ぎるのよね…」
ポツリと呟いた後、響子は眠りに就いた。
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