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皆、キッチリと制服を着てスラッと並んでおり、まるでモデルの様だった。
響子も、仕事中は華やかに着飾りモデル差ながらだが、今はプライベートなのでラフな格好に髪も巻いていなかった。
客室乗務員達は、マネキンの様にお辞儀をしている。
響子も、軽く会釈していたが…
1番端の客室乗務員は、顔色が悪く表情も固かった。
響子は、その客室乗務員のネームプレートを見た後、軽く会釈をして自分の席へ向かった。
決して、振り返らない様にして…
席に着くと、響子は再びクロスを握り締めた。
響子
(参ったなぁ…)
取り敢えず、ショルダーバッグを下ろしPCを取り出した。
メールを打とうと思ったが、離陸の時間に成り、PCを閉じた。
離陸から暫く経ち、ベルトサインが消えたので、再びPCを開きメールを打った。
客室乗務員に、シャンパンを頼むとPCをバックに戻し、リクライニングにした。
やがて、運ばれてきたシャンパンを、一気に飲み干すと眠りに就いた。
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