馬鹿と最強は紙一重

7/11

751人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
工場長「それより‥もう通ってはみんかいなぁ‥ 学校‥」 いつもは偉そうにふんぞり返っている工場長なんだけど‥ この手の話になるといつもこうなるんだ。 私は‥ 翼「またその話? いーの、いーのっ 私は学校通わないから‥」 工場長「それは、過去を引きずってんじゃろう? わしは‥もういいんじゃないかと思うんじゃ。 そんなに過去にしがみつかなくても‥とな」 っ! ‥工場長は、いつも私に切ない言葉をくれる。 翼「そ、んなことないッ!!!」 私がそう大きな声で言うと、 もう作業を始めていたみんなが私の声に驚き、チラチラと心配そうに視線を向けてくる。 私はそれに気づき、落ち着きを取り戻す。 翼「そ、それに、あの学校、不良多いって聞くよ? 私怖くていけないっつーの」 私が通うはずだった 誠心高等学校は、名前に似ず 不良が多いと聞く。 まぁ、本当はそんなの奴ら全然怖くないんだけどねー。 工場長「そんなの翼にとっちゃぁ屁でもないじゃろ。」 あ、ばれてた? だって私、空手、合気道、少林寺、柔道、 全部できるし、 不良とかそーゆーの全然怖くない。 工場長は私のこと何でも知ってるからね、笑
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

751人が本棚に入れています
本棚に追加