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夏紀「アンタ、今から千冬と買い物行くんでしょ?」
何故知ってる。
夏紀「今朝、千冬が言ってたからね」
別に口止めする事では無いから良しとして、それが何か?
夏紀「ついでにお使い行ってきな」
母よ、手荷物を見る限り明らかに買い物帰りに見えるのは俺の見間違いか?
夏紀「買い忘れたのよ。買う物が多いから、うっかりしてたわ」
『ボケたのか?ちょっと勘弁してよ~』
母は素早く俺の頭を鷲掴みにすると万力の様にキリキリと絞めはじめた。
『痛い痛い!!ギブギブ!!』
夏紀「ケチャップも切らしてたわね、丁度いいわ」
いやいや良くねぇよ!スプラッタな食卓にする気か!?
『知性と美貌を兼ね備えた女神の如きお母様に向かってそのような暴言を吐くはずがございません。ええ全く』
その言葉を聞くや否や俺は、要約アイアンクローから解放された。
女が出す力じゃねぇよ!中身はマウンテンゴリラか何かだ。人の出す力じゃねぇよ。
夏紀「以降、お母様に対する口の聞き方に気をつけな」
『はっ承知しました!』
死んだ祖父ちゃんが見えたぜ。まさか身内から臨死体験をプレゼントされるとはな。
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