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まぁ、この職場では口が裂けてもそんなことは言わない。
別に悪い人々だとは思っていないがオタクっぽいやつが多いなぁと思っている。
この職場は色んな噂が回るのが早い。自分にとって不利になることは避けたい。
とりあえず。たかがバイトで色んなことには巻き込まれたくない。
常に第三者的な立場が一番居心地がいいのだ。
喫煙所でボケっとしながら吐き出したタバコの煙を見ていた。
一服吸い終わると、小柄の女が声をかけてきた。
｢火貸してもらえませんか？｣
ニッコリと笑顔で言われたからには貸さないわけにはいかない。
｢はい。｣
100均で買った安っぽいライターを渡す。
そのとき若干細い指に触れた。
そのせいなのか小柄の女は顔がうっすら赤くなっていくように見えた。
｢あの。松本さんから聞いたんですけど、リーダーになるってすごいですね！もしよかったらアド交換しませんか？｣
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