プロローグ

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「ねぇ、真田君」 そう言って彼女は微笑んだ。 たったそれだけでまるで1枚の絵画のような美しい笑顔。でも俺にはわかる、それが表面上のものであることを。 「あなたは知ってる?」 だって額に青筋とか浮かんでるし、なによりも…… 「人間って、どんだけぶん殴ったら記憶を消すのかって」 ファイティングポーズとかとらないでしょう、普通。 ● ● ● ● ● ● ● ●
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