第二章

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『しぃ~コレは~?』 『しぃ~なにこれ~?』 ひろは何でも聞いてくる。 そして仕事の飲み込みも 早い。 『何あれ?またイケメンが栞の周りにいるし』 『何なのアイツ。』 あぁ… 明日は、どんなゴミが…? 『はぁ…』 そんな私の小さなため息は 聴こえるはずもなく… 『しぃっ!!できたっ!!!』 そして… 私が反感を買うひろの行動。 ムギュっ 『ありがとー★』 そう。 ひろは、事あるごとに 抱き着いてくるのだ。 これはひろなりの スキンシップ。 大学時代から変わらなかった。 だけど… 『何なのっ!!アイツっ!!』 先輩の反感を買うには 充分すぎる行動だった。 『ひろっ!!離してっ!!』 私はひろの耳元で囁く。 『なんで~?』 『みんな見てるよっ!!』 『えっ~?』 『ひろっ!!しぃが苦しがってるよっ!!』 『ゆのっ!!!』 ひろは私からするりと離れ、 ゆのの所に行った。 2人は、話している。 しかし先輩の目は… 私に向いていた。
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