第二章

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『うわ~っ!!ひろーいっ!!』 うちの会社の屋上は、 芝生になっていて ちょっとした公園みたいに なっている。 『しぃっ!!食べよっ^^』 『うんっ!!』 久しぶりに一人じゃなくて 友達と弁当を食べる。 それだけで私は嬉しかった。 『お~!! 俺も一緒に食べていいか?』 『ゆのっ!!』 ゆのが来た。 『ひろは、手作り弁当か?』 『うんっ!!』 『ひろにしては…』 『そーなのっ!!今日は、弟が作ってくれてっ』 『ひろにしては、なんか質素だなって思ったよ^^』 『僕は、 もっと料理上手だもん★』 …ひろは 一人で弟達を支えている。 ひろの母は、他界し 父は行方不明。 ひろは大学を中退し、 アルバイトなどで稼いでいた。 『弟達は、元気か?』 『うん^^相変わらずねっ!!』 『よかったw』 こんなたわいのない会話も 私には嬉しかった。 『なんか…大学時代に戻ったみたいだね^^』 『うん。』 『そーだなっ』 こんな楽しい昼食時間は あっと言うまに過ぎ、 午後の仕事に。 ひろは仕事をもう こなしていた。 相変わらずの抱き着き癖は 直らないけど。 そんなこんなで 今日の仕事は終わった。
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