第二章

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家に帰ると… 『おかえりなさい。栞。』 『ただいま。紫矛。』 紫矛(シム)は、 私の弟。 私は弟の紫矛と 暮らしている。 あと… 『父さんは、 今日もいないですよ。』 『父さんなんか…私にはいないわ』 紫矛は、アイツの連れ子。 私の母さんとアイツは、 再婚したのだ。 母さんは、数年前に 病気で死んだ。 私とアイツの関係にも 気づかずに。 『紫矛っご飯食べた?』 『まだです…お腹減りました。』 『じゃあ今日は、姉が頑張ろうかな?』 『栞の 料理美味しいから好きです。』 『ありがとっ』 私が料理を作ろうとした 時だった。 ガチャ 『紫矛~いるか?』 アイツが帰ってきた。
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