第三章

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『と…父さん』 『どーした?紫矛?』 『いや…』 私の足は震え出す。 『今日は、栞もいたのか。』 アイツの顔が私を見て ニヤける。 『…っ…』 『今日の…夕飯はなんだ?』 アイツが 私に近づいてくる。 『父さん。これ以上、栞に近づかないでください。』 『おいおい。父さんにそんな言い方はないだろ。』 紫矛が私とアイツの間に 立ってくれた。 私の足の震えは、 止まらない。 『栞。部屋に行きましょう。』 『…うん…』 私の肩を抱えながら 紫矛と部屋に向かった。
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