第一章

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『っ…やだっ…』 『こんなことお母さんには、言えないよね?』 アイツの手がスカートの下に 伸びてくる。 『今日も楽しませてね?』 アイツのニヤついた顔が 私に近づく。 ーいやっ!!! ジリリリリ 『ハァ…ハァ…』 また目覚めの悪い朝。 『汗、びっしょりだ…』 私は軽くシャワーを浴び、 会社へ向かう支度をする。 いつもと変わらぬ道。 空。 私の思いとは裏腹に 日常は繰り返される。 ーこんな世界。 消えちゃえばいいのに。 またあの日々が始まる。 私は重い足取りで 会社へ向かった。
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