第一章

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『はじめましてっ!! 木村英雄ですっ!! よろしくお願いしますっ!!』 私がデスクに戻ると 新入社員はもう挨拶をしていた。 私は見向きもせず、 仕事をする。 『ヤバっ!!カッコイイっ』 『部長よりタイプかも~』 …始まった。 女達の格付け。 かわいそうに。 新入社員さん。 たくさん媚び売られるな。 ドンマイっ そんなことを思いながら 私は仕事をこなす。 『…しぃ?』 私は 誰かに声を掛けられた。 私を"しぃ"と呼ぶのは、 大学の同級生だけだ。 『えっ…?』 私は声のするほうに 振り向いた。
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