第2話

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「そういやーさ」 ネタを書いてる池田が ふとペンを止め 僕に話しかけた。 「なに??」 「村ちゃんてさ、、、 好きな人とかいるの?」 「え……、、、」 池田の言葉に 僕は一瞬耳を疑った 聞き間違えかと思い 池田に聞き返した すると池田は さっきと全く 同じ言葉を僕に 投げかけた。 「なんで、、、」 もう、どう返して いいか分からず そんな言葉しか 出て来なかった。 「いや、だって 村ちゃんなら 好きな人くらい いるんじゃないかな って思ったんだけど」 いるよ、 僕の目の前に、、、 ネタ書いてるお前だよ。 だけどそんなこと 口に出せないから 「まあ、ね (笑)」 と言って誤魔化す どうしたら いいんだろう? どうしたら池田は 僕と同じ気持ちに なってくれるんだろ そればかりが 頭の中をぐるぐる 駆け巡ってゆく 、
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