第2話

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「じゃあ、俺帰るな オフの日になんか 悪かったな」 「ほんとだよ、!! ゆっくりしてようと 思ったのにさ…」 「ごめんごめん(笑)」 「でも、、、」 「ん?何村上」 「やっぱ何でもなーい」 「あははっ、何だよそれ」 池田が笑った。 だから僕も 「もう、いいじゃん 、、、あははっ、」 釣られて笑った。 それから池田は また明日!と言って 僕の部屋から 出て行った。 くるっと背を向け 歩き出すと 目の前にはつい さっきまで池田が 座っていた椅子が 目に止まった。 「、、、、、、っ!!」 その瞬間、 僕自身でさえも 何で泣いてるのか 分からないけど 涙は次から次へと 溢れ出していた。 独りの空間には 虚しさだけが残っていて 僕はまた止まったはずの 涙を流した。
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