第1話

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春が来て、 夏が来て、 秋が来て、 そんでもって 冬が来る。 毎年、毎年 それの繰り返し たまには季節 変わらへんかな~ いっつも同じ パターンやんけ 飽きてくんねん 隣では貴ちゃんが 美味そうに市販の プリンを食っていた ほんまに美味そうに 食うな~、しかし いっつもこんな感じで 漫才もやってくれたら 嬉しいねんけどなあ なんて言うたら 怒られるんがオチやから まあ、言わへんけど 空手やってた俺でさえ 貴ちゃんの威力には 勝てる気がせん!! そんな事を一人で 考えとったら いきなりさっきまで プリン食いながら ニコニコしとった 貴ちゃんが俺に 向かって、 「おい、藤原 お前、暇やったら プリン買うてこい 今すぐやっ!!!」 と、言い出した。 ああ、もう この様子やったら 確実にパシリやんけ なんで俺が 貴ちゃんのプリン 買わなあかんねん.... 藤「って言えたら ええねんけどな~」 井「おい!、何 ぶつぶつ言うとんねん プリン買わへんのか」 藤「ああ、いや 買います、 買いますがな~ 貴ちゃん (笑、、)」 井「なら、はよ 行かんかボケっ」 藤「あ、はい」 ガチャ、バタン
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