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撮影が始まり、
ついさっきまで
不機嫌丸出しだった
井本は一瞬にして
表情を変えた。
それから数時間後
無事に撮影が終わり
二人は楽屋へ
戻っていった。
──ガチャッ──
井「ああ━━、
あかん、めっちゃ
しんどいねんけど」
藤「俺もや、、、俺ら
年ちゃうんか?」
井「もう三十路
越えとるしな(笑)」
藤「若手が
うらやましいわ」
井「俺らにも
そういう時期
あったんやけどな」
藤「今は昔って
こういう事
ちゃうんやろか」
井「まあ、あながち
間違うてへんな(笑)」
藤「てか、なあ
貴ちゃん?」
井「なんやねんっ」
藤「今、思ったん
やけど……」
井「だからなんやねん!」
藤「貴ちゃんの表記
前のページだけ
間違うてたで」
井「ああ、」
藤「えっ?∑
もしかして、
気い付いてたん?」
井「おん、まあ」
藤「怒らへんのや」
井「まあ、な」
藤「うわあ、まさか
まさかの展開!」
井「どういう意味や
藤原あっっ!!」
藤「あ、いや、、、、
はははっ(苦笑)」
井「ほら、行くぞ」
藤「行くって、
どこ行くねん
貴ちゃん。!!」
井「飲みに行くねん
お前の奢りで」
藤「奢り??」
井「撮影前にお前に
言うたやんけ!!
プリン買うてへん
買った罰に撮影
終わったら
飲みに行くから
お前が奢れよって」
藤「え?あれ、
ほんまやったんや」
井「俺が冗談で
言うわけないやろ
さあ~、飲みに行くぞ」
藤「ちょっ、待っ、
貴ちゃん!!」
藤原は井本に
引っ張られるように
楽屋を後にした。
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