第1話

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撮影が始まり、 ついさっきまで 不機嫌丸出しだった 井本は一瞬にして 表情を変えた。 それから数時間後 無事に撮影が終わり 二人は楽屋へ 戻っていった。 ──ガチャッ── 井「ああ━━、 あかん、めっちゃ しんどいねんけど」 藤「俺もや、、、俺ら 年ちゃうんか?」 井「もう三十路 越えとるしな(笑)」 藤「若手が うらやましいわ」 井「俺らにも そういう時期 あったんやけどな」 藤「今は昔って こういう事 ちゃうんやろか」 井「まあ、あながち 間違うてへんな(笑)」 藤「てか、なあ 貴ちゃん?」 井「なんやねんっ」 藤「今、思ったん やけど……」 井「だからなんやねん!」 藤「貴ちゃんの表記 前のページだけ 間違うてたで」 井「ああ、」 藤「えっ?∑ もしかして、 気い付いてたん?」 井「おん、まあ」 藤「怒らへんのや」 井「まあ、な」 藤「うわあ、まさか まさかの展開!」 井「どういう意味や 藤原あっっ!!」 藤「あ、いや、、、、 はははっ(苦笑)」 井「ほら、行くぞ」 藤「行くって、 どこ行くねん 貴ちゃん。!!」 井「飲みに行くねん お前の奢りで」 藤「奢り??」 井「撮影前にお前に 言うたやんけ!! プリン買うてへん 買った罰に撮影 終わったら 飲みに行くから お前が奢れよって」 藤「え?あれ、 ほんまやったんや」 井「俺が冗談で 言うわけないやろ さあ~、飲みに行くぞ」 藤「ちょっ、待っ、 貴ちゃん!!」 藤原は井本に 引っ張られるように 楽屋を後にした。
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