第1話

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「そーいえば 今日ってさ、 雑誌の取材と、 テレビ収録だけだっけ?」 「ん、ああ確か」 「って事は、 早く終わるね 久々に飲みに行かない?」 「ああ、わりぃ村上 今日、彼女と 会う約束になってんだわ」 「そ、そうなんだ なーんだ、 池田とこれからの しずるを熱く 語りたかったのになあー」 「ホント、ごめん村ちゃん」 「あはははっ、 そんな必死こいて 謝んなくてもいいよ 他のやつ探すし」 「うん」 「あ、ほら もうすぐで雑誌の取材だよ 行くよ池田」 「ちょっ、待ってよ村ちゃん」 嘘、全部、嘘 これからのしずるを 熱く語りたいとか そんなのは僕の 単なる言い訳で、、、 本当はただ池田と いたいだけ 池田と一緒なら 高級レストランだろうと 居酒屋だろうと どこだっていい… でも、池田には 彼女がいる 僕よりずっと大切で それは何にも代え難い事で 気付かなきゃ 良かったなんて 池ちゃんを好きになって ちょっとだけ、 ほんの僅かだけ、 後悔した……。 、
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