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「仕事はどう?上手く…、いってる?」
全てが終わった後。煙草をくわえて、窓の外を眺める奴に、ベッドから聞く。
「誰に聞いてるんだよ。誰に」
「…そうだったね」
あの人の近くに居た、琉さん。彼は今、経営者に廻った。その店でのNo.1。それが今の奴の肩書き。
「…子供産まれたんだっけ?あそこ」
「あぁ。気持ち悪いくらいに、溺愛してる。琉さん」
「女の子だったの?」
「あぁ」
「…そう。ミミさんに似るといいね」
「確かに」
そう言って、二人で笑う。それも、悪くないかな、とは思えるんだけどね。
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