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夕方、
薫『お先に失礼しま~す』
コートを羽織った薫が、刑事課の部屋から出て行こうとする。
課長『おい岩崎、富沢はどうした?』
月村課長が薫を呼び止めた。
薫『なんか今日デートとか言って、さっき帰りましたけど』
課長『そうか…あいつ財布忘れててな』
課長の手には、悟のものと思われる黒い財布があった。
課長『悪いが、富沢に会ったら返しておいてくれないか?』
薫『あ、いいですよ』
薫は課長から悟の財布を預かり、胸ポケットにねじ込んだ。
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