16885人が本棚に入れています
本棚に追加
あれ?前から歩いて来てるのって真由子だよね?薄暗くてまだはっきりとは見えないけど。
その隣を歩いてるのって、以前紹介された事のある、真由子の彼氏さんじゃない?
今日は、接待ゴルフとかで、来れないんじゃなかったっけ?
不思議に思いながらも、前から歩いてくる二人を柚希は見つめる。
薄暗いながらも、二人の姿が近づき顔がはっきりと判別出来るようになると、やっぱり真由子と彼氏さんだ。
と柚希は、安心した。
『真由子お疲れ様。彼氏さんもお疲れ様です。と言うか、なぜここに?真由子から聞いた話では、今日は来れないって聞きましたけど』
「柚希さん。お疲れ様です。予定より早く終わったんで、真由子の浴衣姿を見に寄ってみたんです」
真由子の浴衣姿が見れて嬉しいのか、にこにことしながら爽やかな笑顔を振りまく。
その笑顔たるや、薄暗い中でも周囲の女性の目を釘付けにするような笑顔をする。
うわ、さすが吉田さん。長身で、銀行マンで趣味はゴルフで、爽やかな短髪で、ここまで揃うと嫌味に思えるのに、それを感じさせない性格の良さが素敵。
さすが真由子と付き合ってる彼氏。
最初のコメントを投稿しよう!