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「あれで上手く嘘ついたつもりかしら」
「いや、あれは、上手くいったと思って去って行ったとおもうよ」
「ほら、誠が来るから柚が遠慮しちゃったじゃない」
「いや、でもどうしても真由子の浴衣姿見たかったし、我慢できなかったんだよ」
「もう!!」
と口では言いながらも、少し耳を赤くしながら照れる真由子を見て、誠は可愛くてたまらないといった感じで真由子を
見下ろしていた。
二人を置いて行った柚希は、さて、これからどうしよう。と考えながら歩く。
真由子と一緒に見る予定だった場所には、あのカップルがいるだろうし、私はどこでみるかなー。
カラコロと下駄の音をさせながら、花火を見る場所を探す。
ボケーっと歩いていると、後ろから肩をポンとたたかれて、柚希は振り返った。
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