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「「お邪魔します」」
夢と翠が大きな声で挨拶をし。
「……お邪魔します」
ぼそりと言って入っていったのが錦だ。
玄関の前でもじもじしながら待機するちょっとらしくない桜架先輩。
「ほっ、本当にいいのか? こんな人数で突然押しかけちゃったりして、迷惑じゃないのか??」
「両親なら海外で働いているし、妹しかいないですし」
「そうなのか。 じゃ、じゃあ……お邪魔します」
舞台に立っていた時の凛々しい姿はなく。
か弱くしおらしい女性に成り代わっていた。
俺を最後尾にして笹谷邸のリビングに入る。
「七海~、友達と先輩連れて来ちゃった」
「別にいいよ、いっぱい作っといたから」
なんだかいつもより元気のない七海。
「どうした? なんかあったか??」
「今日の予定はね…………」
七海と俺は玄関で話し、他の四人は席に着いてもらっている。
「今日の予定は……なんなんだ??」
「今日は……
ご飯たくさん作って夢ちゃんに食べさせまくって動けなくして私が食べちゃう予定だったのにぃっ!!!」
だから六人分も用意されてたのか。
そして妹の頭がここまで来てて、お兄ぃは悲しいです。
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