美少女に囲まれて! お昼時!

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美味しい料理の数々に舌鼓を打ち、そろそろお昼も終盤かと思った時。 桜架先輩が切り出した。 「一年生は明日からテストだが、春休みの課題や中学の復習は済ませたか?」 テストという言葉に吹き出す俺。 「凜くんは知らなかったのか? 一年生のみ学力チェックがあるのだぞ」 「もう、ちゃんと予定表見なよ。 凜くんったら昔っからおっちょこちょいなんだから」 「テストの教科って何?」 「英語、数学、あと一般常識を問う問題だ。 このテストで先生からどのくらいの位置にいるか把握されるから、目を付けられないように頑張れよ」 もちろん春休みは怠惰に過ごしたから勉強なんて課題しかやってないし。 もう課題の内容すら覚えてない、そんな俺に追い撃ちをかけるように桜架先輩が続ける。 「この虹霓高校はなかなかの進学校だから、このテストで悪い点を取る者は今まで一人もいないそうだ」 「もし……赤点なんて取っちゃったら?」 「まぁ、きっと三年間先生からみっちり手ほどきを受ける事になるだろうな」 それだけは勘弁してほしい。 目を付けられるだけでも最悪なのに。 補習まみれの高校生活なんて……絶対に嫌だ!
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