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さっさと服を着替えて洗面所に走る。
あまり待たせると後で大変な事に成り兼ねない。
顔を洗って歯を磨き、あらぬ方向に跳ねた髪を直す。
ここまでに要した時間、約十分弱。
妹の七海が気をきかせてお茶でも出してるはずだからまだ間に合うだろう。
後からしてみればそんな心配はただの杞憂だったのだけど。
急いでリビングの扉を開く。
「ごめん、今起きた………………ごめんなさい」
数秒の沈黙の後、とりあえず謝って扉を閉めた。
何かの間違いであってほしいのだけど。
リビングの光景を寸分違わず思い出してみる。
まず白のL字型ソファーがあって。
そこに怯えた目をして縮こまっていた夢。
手をわきわきさせながらよだれを垂らして近づく危ない目をした七海。
なんだかよくわからんが……
「何やってんだーっ!!」
腹の底から声を上げてリビングに侵入すると。
「「あっ!」」
「えっ!?」
前者は夢と七海。
後者は俺。
どんなテクニックを使ったのかわかりませんが、そこには上下下着姿に剥かれたであろう夢。
夢の私服を片手に手をわきわきさせる七海。
ここでみなさんに謝りたい。
妹、七海には……ちょっと百合っ娘成分が含まれています。
P.S. 夢の下着は上下ピンクでした。
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