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「似合ってるよミー」
「そりゃどうも」
今俺たちは食堂の様な場所に来ている。
渡された服は、なんと俺の通っていた高校のセーラー服。
パルの話では潜入とかするときの為に古今東西さまざまな服を取り揃えているらしいが。
「やっぱ慣れないなぁ」
「ミーのために選んであげたんだよ。とってもかわいいんだから」
とは言ってもなぁ。
ミーと話していると、ウェイトレスがパルの頼んでいた特大のパフェを運んできた。
特大どころじゃない。とてつもなくでかい。これは一人でたべきれるのか?
「ミーも食べたい?」
いや、俺は昔から甘いものがきら……い……
な、なんだこの甘ったるい香りは。ヴァニラだ、ヴァニラの仕業だ。
息をするたびにのどの奥まで浸透するこの香り、まさに至高の香りじゃないか。
つばをごくりと飲む。だめ、だ。あらがえない。
「ミーも食べたいんでしょ?」
「う、うん」
「それじゃねー」
パルは持っているスプーンでバニラの部分を救った。
スプーンの上に乗ったバニラアイス。香りが強すぎる。
「あーんしてあーん」
「へ?」
「口開けてよ」
スプーンはパルが使っていたものが。これは間接……
いや、相手はロリだし、今俺は女だから関係ないよな。
それにスプーンがもう目の前にまで近づいている。
いい……よな?
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