第2章:魔法少女?いいえ、魔銃少女です

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ミーシャと俺、二人分のため息が漏れる。 「兼人はミーシャの妹で、生き別れの妹の同姓同名だってことにしておくから、このこの施設には出入り自由だよ」 ミーシャのうなだれ方がさっきの比じゃない。 まぁしかたない。だっていきなり妹ができたん……って俺がミーシャの妹なのはこの機関でもう公認済みなのかよ! 妹は勘弁してくれよ妹は。妹属性には興味ないんだ。 どうせなら幼なじみ属性にしてくれよ! とはいいつつ、いちばんつらいのはミーシャなんだろうけど。 「もう、どうにでもなれですわ」 俺も同上っと。 「パル、軽く言ってくれるぜ」 こっちの身にもなれってんだー。 っとなんの前触れも無く、ミーシャがいきなり俺の方をつかんだ。 ミーシャはまたまた怒った顔をしておられる。ほんと喜怒哀楽が忙しいですな。 「館長ってよびなさい。失礼ですわ」 そういやミーシャは館長って呼んでいたな。 皆の態度から察するに、パルはこの図書館でもかなり偉いみたいだから、館長って呼んだ方がいいのかな。
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