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ミーシャと俺、二人分のため息が漏れる。
「兼人はミーシャの妹で、生き別れの妹の同姓同名だってことにしておくから、このこの施設には出入り自由だよ」
ミーシャのうなだれ方がさっきの比じゃない。
まぁしかたない。だっていきなり妹ができたん……って俺がミーシャの妹なのはこの機関でもう公認済みなのかよ!
妹は勘弁してくれよ妹は。妹属性には興味ないんだ。
どうせなら幼なじみ属性にしてくれよ!
とはいいつつ、いちばんつらいのはミーシャなんだろうけど。
「もう、どうにでもなれですわ」
俺も同上っと。
「パル、軽く言ってくれるぜ」
こっちの身にもなれってんだー。
っとなんの前触れも無く、ミーシャがいきなり俺の方をつかんだ。
ミーシャはまたまた怒った顔をしておられる。ほんと喜怒哀楽が忙しいですな。
「館長ってよびなさい。失礼ですわ」
そういやミーシャは館長って呼んでいたな。
皆の態度から察するに、パルはこの図書館でもかなり偉いみたいだから、館長って呼んだ方がいいのかな。
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