第2章:魔法少女?いいえ、魔銃少女です

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「それじゃ説明も終わった所で、おーい!」 パルが叫ぶと、誰かが歩いてきた。 よくみると、さっきの受付の人だ。手には巨大なアタッシュケースを持っている。 「パルシーさん。例の物を」 「ごくろうさま!」 ケースをパルに渡した受付は、そのまま去っていった。 アタッシュケースねぇ。なんかまたまたまたお約束な気がしてきた。 中から武器系統のものが出てくるに5ドル。 「お約束展開で悪いけど、ミーに渡すものがあるんだ」 パルはアタッシュケースを開いた。その中に入っていたのは。 えーと、これはショットガンにバズーカですかな。 あとついでに眼鏡も入ってる。 とても物騒ですね。魔法とはかけ離れすぎてますね。 どうせ魔法の呪文を知らない人でも使える銃ーとかなんでしょうけど。 普通の魔術師は使いたがらない的な。 「パッパルぅ!SPAS12を改造した魔導式散弾銃と、87式グレネードランチャーを参考に作った魔力集約擲弾発射器。ゲヴェール一丁とファウスト・バズ二丁だよ。持ち主の魔力を吸引して弾にするから、リロードいらず!」 ほほう。この物騒でなんだか中学生の考えそうなネーミングセンスの物を俺に持たせようと。 俺が銃好きだから話が通じた物の、ミーシャはポカーンとしてますよパル。 多分今の銃の長ったらしい説明を全く理解できてないんだろうけど。 あと眼鏡はなんですか眼鏡は。 「えーと、ミーシャ、大丈夫か?」 俺の声で空の果てまで飛んでいったミーシャの精神を戻せたようで、ミーシャは突然慌てだした。 「館長!いけませんわ!彼は一般人ですわよ!」 そうそう俺は一般人だ。だからこの物騒なものはしまってください。 あとできる事ならシングルアクションのリボルバーにしてください。 この話が通じる人少なそうだけど。 「無理だよー。だってもうアルベール機関に登録しちゃったもの」 俺の話はスルーされました。うんうん平和平和。 ミーシャは開いた口が塞がらない様子。 今の俺の状況もそんな感じかもしれない。 すると、パルが眼鏡を手に取り、それを俺の顔にかけた。 この眼鏡、度が入っていない。伊達眼鏡っ娘ですか。 ねらいすぎだろうこのロリっ娘。 「これでミーシャと見分けられるね。それじゃよろしくね。下級魔術師のミー」 父さん母さん、俺は魔法少女、いいえ、魔銃少女になりました。
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