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綺麗に紅葉していた木の葉も散り、どの木も寂しくなってしまった。
ある日、熱で寝込んでいる沖田さんの元へ雑炊を運ぶと、
「…いない」
部屋に沖田さんの姿がなかった。
私は、はぁーとため息を吐くと、沖田さんの部屋に雑炊を置いて沖田さんを捜し始めた。
沖田さんがいないと聞いて、一番血相を変えたのは土方さん。
「寝てろって言ったのに総司のやろう」
「落ち着いて下さい、土方さん」
「うるせぃ!風邪は寝てるのが一番じゃねぇか!変な咳もしやがったし」
ドキッと心臓が跳んだ。
沖田さんが労咳だという事実は、秘密にしている。
……バレてた?
「ったく、しぶとい風邪だよな」
…バレてはいないみたい。
とりあえずは、一安心。
「私、壬生寺の方見てきます」
私はそう言って、土方さんに一礼した。
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