序幕

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「では、誰の小姓にするのかね?」 「総司、お前が拾ってきたんだからお前が世話しろ」 「彼女を僕の小姓にするのは構いませんが、なんですかその言い方?彼女は犬ですか?猫ですか?」 「事実だろ?」 「あぁ、そうですか、鬼の土方さんには彼女が犬か猫に見えるわけですか」 「んだと総司、もういっぺん言ってみろ!!」 土方さんは本気で怒っているみたいだけど、沖田さんは遊んでいるみたいに楽しそうに笑っている。 「沖田くん、ふざけすぎです」 山南さんが言った。 「はいはい」 とりあえず、私は沖田さんの小姓として屯所に置いてくれるらしい。 江戸時代末期とは、ずいぶんどろどろした時代に… 私、元の時代に戻れるのかな? .
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