第一章

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そんな事を考えながら部屋の襖を開けると、 「……沖田…さん」 予感的中。 沖田さんは、日本史の教科書を持っていた。 「…あ、いや、これは……」 私は沖田さんが持っている日本史の教科書を奪った。 「見たんですか?」 「…うん」 「この本の中身、読んだんですか?」 「…うん」 私は部屋の入り口へ向かい、襖を閉めた。 「ねぇ、君、何者?年号が今よりずっと先の事とかも書いてあったけど……」 私はため息をついて、沖田さんの前に正座した。
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