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そんな事を考えながら部屋の襖を開けると、
「……沖田…さん」
予感的中。
沖田さんは、日本史の教科書を持っていた。
「…あ、いや、これは……」
私は沖田さんが持っている日本史の教科書を奪った。
「見たんですか?」
「…うん」
「この本の中身、読んだんですか?」
「…うん」
私は部屋の入り口へ向かい、襖を閉めた。
「ねぇ、君、何者?年号が今よりずっと先の事とかも書いてあったけど……」
私はため息をついて、沖田さんの前に正座した。
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