第一章

5/12
前へ
/450ページ
次へ
「じゃあ、君は、この先、この国がどうなるのか知っているんだね」 しばらくした後、沖田さんは口を開けた。 「大まかな流れは、ですけど」 「ふーん」 沖田さんの私を見る目が変わった。 「…言わないで下さいよ?」 「言わないよ」 沖田さんはそう言って部屋を出た。 一人になった私は、学生鞄を押し入れの奥にしまった。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3173人が本棚に入れています
本棚に追加