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数日後。
「まことちゃん」
庭を箒で掃いていると、門の方から沖田さんの声がした。
「庭の掃除?」
「はい。これが良くなるまでこんな事しかできないんですけど」
私は苦笑しながら、吊している左腕を少し揺らした。
「でも、片手じゃやりにくくない?」
「大丈夫ですよ」
そう言って私は、箒の先端を脇で挟み、下の方を握った。
そして少し掃いて目線を上げ、微笑んだ。
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