第一章
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襖をノックしようとして止めた。 襖をノックするなんて聞いた事がない。 えっと…、こういう場合って、呼ぶんだっけ? 「あの…、沖田さん」 すると中から返事が返ってきた。 「まことちゃん、早かったね。どうぞ」 私は襖を開けて中へ入った。 そういえば、最初、私が運ばれて来たのはこの部屋だったよな… そんな事を考えながら、私は沖田さんの前に座った。
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